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鉱夫さん

DAY20 北海道夕張市 「石炭から石油へ」そして「炭鉱から観光へ」産業構造変化の爪痕が残るまち


2007年に実質財政破綻した、夕張市。元東京都職員の鈴木直道氏が市長に就任したことでも話題になりました。

今後、多くの自治体が人口減少=税金も減少していく中、行政サービスも縮小あるいは効率化していかなければなりません。その緊縮財政 最先端を行く町の風景がどんなものなのか。美瑛町から苫小牧のフェリー港への帰りに、寄り道して帰ることにしました。

美唄焼き鳥で腹ごしらえ
…の、前に、更に寄り道することになりました。夜、夕張INしようとしたところ、殆どはっているお店がないことが判明。ちょっと北側の美唄市で有名な美唄やきとりをいただきました。
美唄焼き鳥
美唄市も夕張市と同じく、以前、炭鉱で栄えた町。美唄焼き鳥は一羽丸ごと無駄なく食べる、ということでハツ、砂肝、レバーなど内蔵系の肉とタマネギが一串にささっているのが特徴。卵の黄身まで刺さっていました。炭鉱の労働者のスタミナ源として人気がでて、この地に定着したといわれています。

福よし有名店の福よしで。美唄の「銀座通り」にあります。

 

炭鉱から観光へ…
翌朝、夕張へ。夕張市の市域は大きく、駅にして8駅、6地域にわかれています。

夕張市地図(出典:夕張市不動産情報HP)

夕張市はエネルギーが石炭から石油への転換していく中、「炭鉱から観光へ」をスローガンに観光に力をいれ、その一つが映画祭でした。現在も担い手が行政から民間に変わって引き継がれているようです。こちらは市役所周辺、町の中心部です。こんなノスタルジックな看板がまちのあちこちに。

夕張の町

夕張の町2

夕張の町3

夕張の町4
夕張駅前でひときわ目を引くホテル マウントレースイ。現在の町の雰囲気から、なんだか明らかに浮いている…。スキーリゾートの一部として市が運営していたもの(現在では指定管理*)らしく、観光に力を入れていた頃の面影をとどめている巨大施設です。

マウントレースイ

炭鉱住宅
清水沢地域の様子。未だ炭鉱住宅が数多く残っている地域です。かなり老朽化は進んでいますが、小さな窓に揃った煙突のせいでしょうか、遠目から見ると、雰囲気のある住宅に見えるものも。
炭鉱住宅

炭鉱住宅2

炭鉱住宅3

炭鉱住宅4
今後、多くの自治体でも財政難でインフラのメンテナンスにお金がまわらなくなると、道路も橋もぼろぼろになっていくのでしょうか。

朽ちる橋りょう

夕張市の日常風景?!
驚いたのが、●-coopの賑わい!朝から探検をしていた私たちは小腹が空き、10時の開店直後の、炭鉱住宅近くのスーパーに入ることに。大売り出しでもあるのかと思う程の、人人人!!しかも、みんな籠いっぱいに日曜品を買っている。ポイント10倍デーだったからなのか?にしても、不可解なほどの賑わいでした。
買い物の様子
そして、朝からもう一つの賑わいをみせているのが、そう、パチンコ店。これはどこの田舎町も変わらないのでしょうか…。
パチンコ

石炭の歴史村
炭鉱の歴史村を訪問。他の訪問者は、お年寄りが多い。
「そうそう、こんなだったなぁ…」「俺はここにいたんだよ!」という声が漏れ聞こえてきました。以前働かれていた方なのでしょう。地下を爆破しながら、掘り進んでいく炭鉱労働は、展示でみる限り、危険が伴う重労働に違いない。それでも当時を懐かしそうに、仲間と展示を見て回る彼らの胸中はどんなものなのでしょうか。展示の白黒写真が物語る「歴史」は、彼らの中では「思い出」として色鮮やかに生きている。物理的な町の変容と、時間の連続性のコントラストを感じました。

石炭の歴史村

石炭の歴史村2夕張市かつての賑わい

博物館の地下部分に文化財指定を受けている、当時の炭鉱がそのまま博物館化しているセクションがあります。ヘッドライトをつけて入るのですが、置いてあるマネキンもリアルで、お化け屋敷なんかよりよほど怖い。一時期、一国のエネルギー供給を一手にににっていたキャプションなど読んでいる余裕もなく、ダッシュで駆け抜けました。

石炭の歴史村3

石炭の歴史村4

暗闇博物館出口
博物館出口をでると、目の前にある建物。経済の構造の変化とともにこのような運命をたどることになった町に、こんな楽しげなイラストのレストラン(?)を建てた時代が塗り重なって、今は寂しさを一層強めてしまっています…

石炭の歴史村前
ただ、飯館村同様、この町も、不思議な映画の看板や炭鉱住宅を除けば、そんなにひどく他の地域と違うわけでもない。今後、財政難が深刻化する多くの自治体の風景はどんな風に変わっていくのか。それが気になって訪問した夕張市でしたが、産業や経済構造が残す爪痕の大きさを、より強く感じる寄り道となりました。夕張市中心部

苫小牧港から北の大地よさようなら
その後、苫小牧港からフェリーの「きたかみ」に乗って、仙台港まで14時間。船内にゲームセンターや、大浴場まで!なんだかバブル期の残骸のような、ふるーい船でした。
きたかみ船内
仙台港が近づき、甲板にでると。ぬるい空気が、ぬわーっと、身体にまとわりついてくる。これが本州の湿気か…と、すでに北海道が恋しくなる。これから本格的な夏到来、しばらく北海道シックになりそうです。

甲板より仙台港をのぞむ

* wikipedia

*トップ画像は石炭の歴史村所蔵の写真です。


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