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松永さんと

DAY30-1 美しい村連合・長野県木曽町開田高原 酸っぱいすんき、かわいい木曽馬、恐怖の祭!? 見所が色々すぎるかもしれない町


木曽町は人口約12,000人。これまで訪問してきた美しい村連合の中でも規模の大きな村。2005年に木曽福島町・日義村・開田村・三岳村が合併して木曽町が発足。なんと道の駅も1町内に3つ!もともとは開田村が美しい村に加盟していたそうですが、その他の地域にも魅力が多いことから、限定指定ではなく、町全体での指定となったようです。

フレンドリーな観光案内所
まず木曽福島の中心にある観光案内所からスタートするのがおすすめ。観光協会の他、㈱まちづくり木曽福島等3社が同居していて、連携しながらお仕事を進めているようです。休日の朝9時前でしたが、打ち合わせやら電話やら、活気があります。
木曽町観光協会
小学生から大人まで、町民全員が自分の町をガイドできるようにと、合併を契機に勉強会を立ち上げ編纂されたというガイドブック「あれこれ木曽町再発見・木曽町を学ぶ」。歴史や見所がコンパクトにまとまっていて、このガイド、とってもおすすめです。こんなガイドを編纂してしまうくらいですから、観光協会の方のおもてなしも一流で、とてもお話しやすく、案内も的確で、色々親切に教えてれ、頼りになります。ここは立ち寄る価値大ありです!

そして、休日にも関わらず、ご対応くださった地域おこし協力隊の松永 新さん。松永さんは木曽町にきてまだ2ヶ月足らず!木曽町を選んだのは「山が好きだったから」。聞けばかなりハードなトレイルランもこなしている模様。ニコニコしながら不屈の精神の持ち主のようです。笑 もともと国際協力系のNGOから地域おこし協力隊へ。グローバルからローカルへの転職組で、自分自身とも重なり勝手に親近感。(休日で観光バスの誘導のお手伝いをされていた途中、乱入したので誘導のステッキもたれています…)
松永さんと
ざっくりした旧村毎のカラー

開田エリアは高原が美しく、三岳エリアは御嶽山のロープウェイと登山客が多い。木曽福島エリアは街道の歴史があり、現在でも市街地を形成している。木曾義仲が育ったという日義(ひよし)エリアは、木曽駒高原&農村風景が広がる、という感じだそうです。

木曽町map(出典:木曽町HP)

上の段と天下の奇祭「みこしまくり」
町歩き開始。木曽福島の現在の商店街は昭和レトロの町並みですが、少し丘を上がったところに、小さな範囲ですが「上の段」という地区に、中山道の福島宿の古い町並みが残っています。坂を上ったところに高札場。そこから歩いてぐるっと回っても10分足らず。ちょこちょこ、素敵なお店もあります。
上の段地区
上の段の坂道を上がってすぐ、こじんまりとした祭会館があります。何やら木曽町は、天下の奇祭といわれる「みこしまくり」で有名と聞いたので、立ち寄ってみました。展示を見ていると、どこから入ってきたのか、地元のおじいちゃんが、急に解説員として登場。(=最後に判明したのですが、ここの館長さんでした 笑)
みこしまくり解説
みこしには惣助(そうすけ)と幸助(こうすけ)と呼ばれる2人が乗り、その音頭に合わせて、神輿を縦に横にまくって(=転がして)、バラバラにしてしまうそうです。見るからに危険!

みこしまくり(出典:和幸家HP)

伝承では、もともと高山市の方にあった水無(みなし)神社に、平安時代の戦乱で火が放たれ、木曽福島から高山に出稼ぎにでていた惣助と幸助が、神様を救うためにご神体を神輿に納めて走って逃げ帰った。途中で転んで神輿が落ちてしまったのが、現在の水無神社なのだとか。その山中の様子を再現したのがこのお祭りとのこと。

毎年7月22-23日の2日間に渡って開催されるそうで。先週だったんだ!ギリギリ逃してしまいました。ちなみに、気になるバラバラになった神輿の破片の行方。これらは地域の方が拾われて、それぞれお家に祀るのだそうです。鳥居の部分ゲットを狙いたいところですね。

開田高原と木曽馬
さて、美しい村本家の開田高原へ。木曽福島から車で30分程、山を登っていきます。標高差500m程あるので、高原は涼しい!そして、確かに美しい。北海道とはまた違った、山々をバックにした森の放牧。
開田高原
木曽馬は本州では唯一の日本在来種。サイズは小さめ、短足でお腹がポコッと大きいのが特徴。腸が一般的な馬の2倍くらい長く発達しているらしく、草だけ食べていれば育つらしい。軍馬には不適当とのことから、戦時中(日清戦争後から続いていたようです)から徐々に日本の在来種は去勢が進み、絶滅寸前まで数が減っていたのを、保存会が救い、今では200頭程まで増加したそうです。500円で木曽馬ライドが楽しめます!
木曽馬
開田高原ではアイスクリームが大人気ですが、ここではすんき菌でつくったヨーグルト、「SNKY」がおすすめ。酸っぱいヨーグルトみたいな感じ。(たまに東京のフォレスタ虎ノ門でも飲めます!)
SNKY
すんきとうじ@大目旅館
「すんき」とはこの辺りの漬け物の名前。海のない長野県では塩が貴重なものだったためか、塩を全く使わないお漬け物で、カブを茹で、すんき菌とともに発酵させるだけだそう。本来は冬の間の保存食なので、夏の時期に食べられるお店は殆どない中、唯一食べられるお店を観光協会の方に教えてもらったのが、ここ「大目旅館」(※もともと旅館を営んでいたそうですが、現在はお蕎麦屋さん!泊まれないので注意です。)。
すんき

すんを投じたお蕎麦=「すんきとうじ」は、いわば蕎麦のしゃぶしゃぶみたいなもの。きのこでとったお出汁にすんきを投じて、竹籠にお蕎麦をいれ、すくっていただきます。お蕎麦にすんきの酸味と、ちょっとした歯ごたえがよくあい、大量のお蕎麦もペロリと食べられてしまいます(とはいえ、量は結構多い!)

すんきとうじ
シュワシュワ二本木温泉
開田高原から町へ下ってくるところに「シュワシュワ温泉」二本木が。締めくくりに温泉!と、立ち寄ってみたのですが、循環(7日に1度お湯を入れ替え)・加温・塩素入りとのこと。加温して循環しまくっていたらシュワシュワなはずないじゃん〜と、諦めて入らずに引き返してきてしまいましたが、その後口コミを確認すると本当にシュワシュワするらしい。はいって確認すべきでした。。。

まとめ
木曽町は上記の通り、旧自治体毎のカラーがかなり異なる上、地理的にも結構離れているので、いい意味で見所が多い一方、町としてまとまって何を売り出すのか、結構難しそうだな〜と思いました。と同時に、観光協会のガイドブックの取り組みや観光協会の方々のご対応から、地元の方主体でおもてなしに力をいれつつ、住んでいる方の誇りを大切にしていこうという町づくりの姿に、自走していく力を持っていそうな町だと感じました。

【余談】前日に木曽福島INして、木曽福島で夕飯をたべたのですが、午後10時くらになってしまっていたため、空いている店は殆どなく。まだ空いていた豆腐料理「和幸屋」(かずさや)に入ったのですが、とっても美味しかったのでおすすめです!とくに米茄子の肉詰めは絶品(写真奥)!!和食なのに胡椒が程よく効いていて食欲を誘います。お腹がぺこぺこだったという説もありますが…笑。
豆腐料@和幸家

  • 大目旅館
    木曽町開田高原末川2812
    TEL : 0264-42-3406

 


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