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ゲストハウス蔵

DAY33-2 長野県須坂市 念願のゲストハウス蔵に泊まったついでにブラブラ


かねてより気になっていた古民家ゲストハウス蔵に宿泊すべく、夜は高山村のお隣、須坂市へ。前の晩もトライしていたのですが、平日にも関わらず満室ということで、しつこく翌日に宿泊したのでした。

期待通り、とっても素敵なゲストハウス!(しかも、かなりリーズナブル!)入り口の横がカフェで、地元の方も気軽に入れるスペースになっているのもまたいい。
ゲストハウス蔵到着
私も放浪癖があるもので、途上国をバックパッカーさながら旅をしたこともあるけれど、海外でも日本でも、ゲストハウスというとやっぱりそういう、独特のヒッピー感が漂い、ちょっと中に近寄り難かったりするもの。その点、このカフェが地元の人と、宿泊者達がうまく解け合うバッファーみたいに働いているように思える。
蔵カフェ
ゲストハウスの入り口の土間にソファが置いてある。そこで宿泊者情報なんか記入するのですが、その間、経営者のまりなさんが、前後の宿泊者たちの紹介を巧みにこなす。そこで会話が生まれ、自然と居心地がよくなる。まりなさんは、ほっといて欲しい人、かまって欲しい人、その辺りの見極めが極めてうまく、絶妙な距離感で、その人がいやすいように気を遣ってくれる。ただただ元気に見えるが、すごい技だ。

私たちが一緒になったのは、隣の小布施から泊まりにきていた常連さん。隣町なのに、よく来るらしい。こんなお客さんがいることからも、このゲストハウスが「宿泊」という機能だけを提供しているのではないことが感じられますね。

キッチンは自由に使用可な上、フリーの麦茶も常備されていて有り難い。何より助かったのが、乾燥機付きの洗濯機!ここで一気に選択を済ませる。
ゲストハウス蔵キッチン
古民家ではあるけれど、お部屋はとても清潔。撮り忘れてしまったけれど、お布団もいい。なにがいいって、柄がいい。古民家といえば、どこから仕入れるのだろうか、あの日本的カラフルさの花柄が、布団カバーのネット部分から透けて見えるタイプのあれ。やや重量感のある、あの布団がお決まりである。けれど、ここは茶色の無地。布団もふわふわ系。畳の雰囲気とマッチしていながら、清潔感もお洒落感もあり、勉強になります。

夕飯は久々につくってもよかったのだけれど、時間も時間だったので、美味しいお店をまりなさんに聞いてみた。それぞれの簡単な紹介やおすすめ料理とともにいくつか候補をあげてくれる。私たちは蔵をリノベーションしたというハンバーグやさん、グラッセに決めた。「人気店だから念のため!」と、すかさず、まりなさんは予約までしてくれる。
グラッセ
グラッセは、これまたすっごく素敵な、しっとり系の蔵レストランだった。
「(ゲストハウスの)蔵さんからご予約あると、外国人さんかと思って、いつもドキドキするんですよ。」と、係の方が迎えてくれる。お料理もおいしい!グラッセのハンバーグ

1階でお食事が終わると、隠れ家感のある2階に移動して食後のコーヒー&デザート。1度で2度違った雰囲気を楽しめる、気の利いたセッティングだ。欲を言えば、看板だけが、このレストランの品格を若干落としているように見える…。グラッセ2階

さて、翌朝は小布施に向け出発!の予定だったけれど、須坂も素敵そうな町なので、朝、ちょっと散歩してみる。須坂市は人口約51,000人(国調推計人口20147.1.)もともとは須坂藩の陣屋町。明治から昭和初期に書けて製糸業で栄えたため、その頃の商家や土蔵が多く残っている。「須坂・横浜・ヨーロッパ」といわれた程の賑わいだったらしい(どんな文脈で使ったのだろう…)

まずゲストハウスの真ん前にあるのが、日本で最も小さい酒蔵、らしい。朝早過ぎて中の見学はできなかったけれど。
日本一小さい蔵
少し、下に下ると、コンビニ。その裏に曵家準備中の家。どこかに移築されるのでしょうか。まりなさんによると、この辺りは再構築するのではなく、みんな曵家だそう。しっかりしたつくりのお家が多いのか、あるいは曳家の技術が脈々と残ったか。
曳家
何気ない町並みも結構雰囲気がある。
須坂何気ない町並み
家の下に注目。これが須坂の大きな特徴、「ぼたもち石」です(丸くてぼたもちみたいな形だから)。須坂だけに坂の多いこの地で家の基礎を平につくるのはすごく高度な技術を要したとのこと。現在このように、まるっこい石を密着させて組んでいける職人さんは残っていないらしい。

ぼたもち石
現在の職人さんたちは、仙台の仕事に敬意を表しているのかいないのか、それっぽ〜い形に頑張って仕上げているが、ちょっと悲しい。
蔵風
と、おもえば、わざわざ古いお家をハリボテ風に隠してあったり。
ハリボテ
こんなとこまでも蔵っぽくなっている。頑張っている。
かわいい駐車場蔵
しかし、こんなによく残っているのに、なぜ重伝建には指定されていないのか。そういう動きを起こす人物はいなかったのか。後から聞いた話では、以前は大手電気メーカーの工場が近くにあり、多くの人がそこで働く、裕福な町だったそうな。重伝建に加盟すれば、開発行為も抑制されるため、そうするインセンティブが働かなかった…ということなのでしょうか?
何気ない町並み2
「蔵の町」のアピールも、その工場が撤退してからとかなんとか。自治体のHPによると、昨年度から景観条例が策定されているようで、もしかしたら偶然その動きと相まっていたのかもしれませんが、まあ、1晩お邪魔しただけではなんとも言えません。とりあえず、興味深い町でありました。

そしてゲストハウスの女将、まりなさんのキュレーション能力というのか、おもてなし能力というのか、能力という言葉では薄っぺらすぎます、その人柄のおおらかさ。大変勉強になりました!


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