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漆塗り体験

DAY36 輪島市・珠洲市 漆・塩田・絶景の能登半島ドライブ


輪島の朝市
輪島の重伝建は黒島地区というところ。しかし、輪島初上陸の私たちは、とりあえず有名な輪島の朝市から散策することに。まず、気をつけたいのが、時間。朝市は朝イチバンなわけではなく、9時〜12時まで。

そして内容としても、朝どれの魚や野菜が並ぶ地元向けのものというよりは、観光向けのやや出店風。しかし、それに混じって、もちろん地元のおばちゃん、おじちゃんもお買い物。お店番を片手間にこなしながら、井戸端会議にも花が咲きます。

朝市
注意点としては、輪島の町は、この朝市の時間帯に全精力を注いでしまうためか、12時以降は営業時間内であってもお店を閉めてしまうことがあるようだということ!朝市に限らず、お目当てのお店には、12時前に行った方がよさそうです。能登半島で有名な魚でつくったお醤油の「いしる」を買いにお店までいったのですが、見事、12時以降閉店でした…。

漆器の町歩き
さて、輪島と言ったら、漆器の町。木曽平沢の佐藤師匠にも、輪島はまた全然違うから、と言われて興味も持っていたため、重伝建ではないながらぶらぶらと町歩き。まずは、漆器会館に行くのがおすすめ。漆器会館では、作業工程を詳しく解説したDVDの上映があり、案内の女性も漆器について詳しく教えてくれます。
漆器会館
これは、漆を塗る下塗りに使われる土。珪藻土といって、太鼓の昔に植物プランクトンが固まってできた地層だそう。微細な穴があいており、断熱性に優れている上、漆の接着をよくしてくれることから、下地として使われているそうです。輪島はこの珪藻土がとれるために、漆器の産地となったとか。生産量が限られているため、輪島から外に出してはいけない、門外不出の輪島の宝なのです!

輪島の町が木曽平沢(こちらは長野県の漆の町です)と、全く違って面白かったのが、町中に殆ど漆器屋さんがないこと。漆器の町なのに!?と思いますよね。でも、当然のことだったんです。
輪島の町並み
輪島の漆器は、器を漆で塗った後にも「蒔絵」や「沈金」という金粉を使った装飾過程が入ります。それはそれで、また漆器を塗るのとは別の技術。それぞれに専門家がいて、何人もの専門家のコラボレーションによって、一つの作品ができるということです。なんと、細かく分けると124工程にものぼるという丁寧な仕事。

専門家は椀木地、指物木地、曲物木地、塗師(ぬし)、沈金、蒔絵の六職。それに下地、研ぎを加えて「輪島八職」ともいい、現在では更に分業がすすんでいるともいわれています。その専門家=職人さん毎に工房を構えているため、外からでは一見漆器町とはわかりにくい、ということだったんですね。なかでも、「塗師屋」(ぬしや)さんというのが、輪島ならではだそう。いわば、多くの専門家達をつないで商品を作り上げる総指揮者、コーディネーター役であり、生産と販売をつなぐ問屋さんのような役割も担っていたそうです。
塗師屋看板
現在はわかりやすいように、このような表札がでていて、気軽に職人さんのお仕事を覗けるようになっているそうですが、やっぱりピシャッと戸が閉まっている中、買いもしないのに、見学させてもらうのは忍びない…。中をのぞく勇気なく、町を後にしてしまいました。

漆器塗り体験
が!チャンス再来。町の端にある、輪島工房長屋では、職人さんが長屋で作業しているところを自由に見学できるようになっています!しかも、職人さんが作業の傍ら説明もしてくれる。
漆職人さn
さらに!職人芸を見て、インスピレーションを得たところで、蒔絵・沈金体験もできるようになっているのです〜!さっそく蒔絵に挑戦。蒔絵とは、漆で描いた絵の上から金属の粉を「蒔く」=定着させる技術のこと。
漆塗り体験
日本一周記念に、日本列島のcoinaca箸をつくってみました★漆を乾燥させて、2週間後、完成品が自宅に届けられるということです。わくわく。

coinaca箸
千枚田
蒔絵で久々の集中力を発揮した後は、のんびり能登半島ドライブへ。まず見えてきたのは千枚田。海へ続く急斜面に、隙あらば田んぼ、とばかりにへばりつく小さな田んぼ群。最小の田んぼは、たったお米1合分らしい!そこまでしてお米をつくった(つくらねばならなかった)先人達のくらしとはどんなものだったのだろう。
千枚田
横にある道の駅では、この棚田でとれたお米でつくったおにぎりを食べられるという粋な計らい。注文してからつくってくれるおにぎりはとってもおいしくておすすめです。

禄剛崎
前日の氷見市BBQにて、おすすめされたお隣、珠洲市の禄剛崎(ろっこうさき)へ。

禄剛崎2

輪島にくると、この日本列島を南北逆さにした地図によく出会う。禄剛崎にもこの日本地図が。確かに、大陸や挑戦半島とのつながりが強かった時分は、日本海側が日本の入口だったのだろうし、北前船航路も日本海側に密集しており活気を呈していたことだろう。地図を逆さにするだけで、そんな想像力が広がる。
逆さの地図

揚げ浜式塩田
晴れの日が多く、日照時間も長い能登半島の西側は、海水を蒸発させてつくる塩づくりに適した土地で、500年前より塩がつくられていたという記録が残る。しかし、明治以降、塩は徐々に国の専売制になり、ここ珠洲でも昭和にはいって完全に廃止されてしまった。2002年の塩販売自由化後、能登でもNPO法人が中心になって当時のしお復活したようだ。B級グルメブーム等で、無理矢理感漂う自称名物が各地に跋扈する中、昔ながらの製法で塩づくりを復活させて観光に活かしているのは好感が持てる。

塩田の様子
塩カフェ
その、名物の塩を使ってオープンした塩カフェに立ち寄りました。ドライブ中、ちらりと見えて気になったこのお店、なんと昨日(8/1)オープンしたばかり!加賀市で雑貨屋さんを営むanteの中巳出さんが、プロデュースし、金沢工業大学の学生が設計・デザインし、実現した空家のリノベカフェ。限界集落に風穴をあけるような存在に、というのがテーマのようです。
パンケーキ
扱っている商品の数はまだそんなに多くないですが、どれもセンスよく、「塩」をテーマにしたものばかり。私たちは塩サイダーをつかったパンケーキをいただきました。パン嫌いの彼もペロリと食べられてしまう程、しっとりしているのに、ふわふわ。おいしかったです。

雨女のわたくし、中巳出さんから「お天気石」をいただきました。雨だと湿るほど吸水性にすぐれているこの辺りの珪藻土なのだとか。

中巳出さんと
カフェから見えた夕日。日本海の岩っぽさが夕日に黒々とコントラストを生み出していて、すごくきれい。夕日で有名な大間崎や宗谷岬でも夕日を見ましたが、ここから見た夕日が、今のところ、今回の旅で最も美しい夕日です!!

能登の夕日

輪島の重伝建
さて、あまりにものんびりし過ぎて、肝心の輪島市の重伝建、黒島地区に到着したときには、すっかり日が暮れ、真っ暗でなんにも見えなくなってしまいました….。なんでも、ここ黒島地区は北前船の寄港地として栄えた町とのこと。ですが、本当に何も見えない。ただ、巨大な板壁が延々と続き、豪邸の存在を感じました。
黒島地区静かな入り江には、寂しく、船の小屋が見えました。

黒島地区の港

  • 漆器会館
    石川県輪島市河井町24-55
    0768-22-2155
  • 輪島工房長屋
    石川県輪島市河井町4−66−1
    0768-23-0011
  • 千枚田(千枚田ポケットパーク)
    石川県輪島市白米町ハ−99
  • 禄剛崎
    石川県 珠洲市 狼煙町
  • 塩カフェ
    石川県珠洲市片岩町ノ部12番
    0768-87-2111

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