© coinaca/コイナカ All rights reserved.

IMG_5343

DAY62-1 かつて日本最大の建築物だった出雲大社と一休さんも愛したぜんざいを堪能


ついに来ました出雲大社(正式には「いずもおおやしろ」と読む)。以前訪問した際には、その意味合いがよくわからなくて、懸命に硬貨を注連縄(しめなわ)に向かって投げていた記憶がありますが、井沢元彦氏の『逆説の日本史』シリーズを読んでから、俄然行きたかった場所のひとつ。

出雲大社

写真:出雲大社

出雲大社は、国譲りで知られる大国主命(オオクニヌシ)が祀られている神社。天照大神からの使いに「国を譲れ」と言われて譲った(かなりシンプルに言えば)という神話だけれど、実際には、実在した新勢力が元来の大豪族であったオオクニヌシを武力で追い払って、国を奪ったのでであろう、というのが定説らしい。

IMG_5300

写真:オオクニヌシとオオマリタム

その上で、謎とされているのは「なぜ出雲大社は日本最大の建造物だったのか?」ということ。普通に考えれば伊勢神宮や平安京大極殿のほうが大きくてもいいのに、どうして敵方を祀った出雲大社が最大だったのか。(ちなみに最大だったのは昔の話で、今は高さ24メートルです。それでもかなり大きいけど)

IMG_5304

写真:バツの字がインパクト大。

ちなみに出雲大社をもって最大とする説は、平安時代に「雲太、和二、京三」(=出雲が一番大きく、次が奈良の大仏、3番目が平安京大極殿)と謡われていたことが根拠になっています。当時、東大寺が高さ45メートルだったので、出雲大社(明治以前は杵築大社といった)は、それ以上だったということ。

kanawagen2

金輪御造営差図 出雲大社

かつては「いやいや、さすがにそれはないでしょ」と言われていた。しかし一方で「金輪御造営差図」という、謎の設計図が宮司家に伝わっており、そこでは3本の巨大な柱をまとめて一本としていた様子が描かれており、「もしかしたら」という期待もあったらしい。

IMG_5314

写真:赤い丸の部分が、巨大な柱が発掘された場所

そんな折、2001年に出雲大社境内の地下から、スギの大木3本を1組にした巨大な柱が発見された。これが「宇豆柱(うづばしら)」と呼ばれ、かつて「雲太」だったころの社を支えていたのではないか、と騒然となりました。この発見により、今では「出雲大社は45メートル以上の建築物で、日本最大であった」ことは定説となっているそうです。

さらには、出雲大社は一般的な二礼二拍手一礼ではなく、二礼”四”拍手一礼であったり、本殿の大国主命が正面ではなく横を向いて配置されているなど、色々と解明されぬ謎が多いようです。

島根県立古代出雲歴史博物館

そんなストーリーに満ちた出雲大社も、境内をウロウロしているだけでは、そもそも何が謎なのかすらよくわかりません。「出雲大社」って何がすごいの・・という人、あるいは出雲大社マニアにもオススメなのが、出雲大社の境内東隣にある「島根県立古代出雲歴史博物館」。

IMG_5298

宇豆柱の脇を通って、歴史博物館に向かいます。

IMG_5343

ここには、各分野の専門家が想像する「これが初代出雲大社の真の姿だ!」というレプリカが展示されています。個人的には、「世界の神話」ゾーンが興味深く、しばらくスクリーンから離れられませんでした。

銅鐸

銅鐸もたくさんあります。

IMG_5356

銅剣は、もっとたくさんあります。

IMG_5357

出雲大社の参道には、「日本ぜんざい学会 壱号店」なるぜんざい屋があります。出雲はぜんざい発祥の地だそうで、出雲地方の「神在月」にちなんだ「神在(じんざい)餅」がなまって「ぜんざい」となったことが由来とのこと。

異説としては、ぜんざいを初めて食べた一休さんがあまりの美味さに「善哉!(ぜんざい・すばらしい!の意)」と叫んだから、というのもあるそうです。どっちが本当かは分かりませんが、ぜんざい学会のぜんざいはなかなかでした。


キーワード,



関連記事

倉吉歴史講談

DAY59-1 重伝建・鳥取県倉吉市 「歴史講談」で味わう淀屋百年の計と白壁土蔵のまちなみ

鳥取県倉吉市、打吹玉川(うつぶきたまがわ)。赤瓦と白壁土蔵で知られるこの地区は、1998年に「商家町」として重伝建に指定された。この倉吉地区…

おばばのお話

DAY93 美しい村連合・宮崎県椎葉村 クニ子おばばと不思議の森へー大切ななにかを思い出せる場所

「クニ子おばばと不思議の森」というNHKスペシャルの番組を見て以来、いつかは訪問してみいと思っていた村、宮崎県 椎葉村(しいばそん)。宮崎県…

藤原さんと2

DAY29-2 美しい村連合・長野県南木曽町 町並み保存のパイオニア妻籠宿で学ぶ

長野県南木曽町(なぎそまち)にある妻籠宿は中山道の42番目の宿場として栄えた町。そしてここは、南木曽町が美しい村連合に加盟するはるか昔から、…

昔の小坂町

DAY7 美しい村連合・秋田県小坂町 生きた没落の歴史と底力を語る町、もっと語ってほしい町

小坂町は、他の美しい村とは一風違った町である。美しい村連合加盟村には、それぞれ加盟理由というのがあり、一般的には自然や農村の営み、史跡やお祭…

原山地区

DAY45 美しい村連合・京都府和束町1 桃源郷ならぬ”茶源郷”の美しい景観はボトムアップ&チームワークの賜物だった

京都府和束町(わづか)。そもそもこの字を「わづか」と読めなかったし、これまでに聞いたこともなかった。ただ、静岡出身 お茶好きの私としては、や…

ページ上部へ戻る