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田楽保存会のいろり

DAY86 美しい村連合・熊本県高森町と阿蘇周辺 メニューが1つだけのこだわり田楽屋さんと驚きの湧水トンネル


阿蘇ドライブ
南小国町から次なる目的地、高森町へは、阿蘇を北から南へ縦断です!これは、日本ではない…!! スコットランドのハイランドを思わせる黄金色とグリーンの絨毯が広がります。

阿蘇山
知らなかったけれど、「阿蘇山」という山は存在しない。このあたり一帯をまとめて阿蘇山というらしい。その中で、中岳にはロープウェイがあって噴火口が見られるというので行ってみた。が、ここ数ヶ月は火山活動が活発になっているようで、休止中。

中岳火口
確かに、すごい煙。喉がつまるような感じで、すぐむせてしまう。

中岳火口
仕方なく、のりばの施設中でダイナミックなプロジェクションマッピングで火山の絶景体験ができるというので、店員さんのオススメもあって行ってみた。その名を「阿蘇スーパーリング」と言う。なお、料金は500円で上映時間は8分。

これは今思い出しても、なかなか教訓にあふれたアトラクションであった。生半可なドキュメンタリー以上に社会の不条理を体感できる。同行のカメラマンが、旅中で最も批判していた(主に受託製作会社)のもこれであった。色々書きたくなるところだけれど、この8分間も、中身をよく考えることなくエンターテイメント(おそらくかなり高額)を外部に委託してはならない、という素晴らしい教訓を秘めている。

プロジェクションマッピング
火山博物館
御嶽山のこともあり、せっかくなので、火山のこと、阿蘇のことをもう少し学んでみようと思い、立ち寄った火山博物館。展示はものすごい昭和感漂うが、地域の子供達の修学旅行に混じって、解説員の方の話を聞く。

火山博物館展示
ふむ、”プロジェクションマッピング”よりは、こっちのがずっとおすすめ。外国人観光客もかなり多いので、もう少しこちらに力を入れるべきだと思うが、、、所管が違うとか、そういう問題なのだろうか。きっとこれも世の中の不条理が関係しているに違いない。

火山博物館
高森町
さて、火山について色々学んだ跡は、いよいよ高森町へ。南小国町から南下すること2時間ほど。ここ高森町の美しい村認定ポイントは3つ。「草原風景」、「湧水トンネル」、「三馬鹿騒ぎの風鎮祭」だ。

美しい草原景観、豊かな環境が生み出す水の源、肥後三馬
鹿騒ぎの風鎮祭

高森町地図↑ 濃い黄色の部分が高森町(出典:wikipedia)

根子岳
この地域のシンボルでもあるという先がギザギザした根子岳。広大なグラウンドに、藁でつくったくまもんがたたずんでいた。

根子岳
田楽保存会
南小国で立野さんに高森といったら、田楽保存会、と教えてもらったお店。メニューはただ一つ。田楽のみ! 串に刺さったヤマメ、こんにゃく、野菜、お豆腐にたっぷりの味噌。これを囲炉裏にさして、味噌が乾いてきたら、くるっと回して、4面じっくり焼いていく。

田楽保存会
たかが田楽、されど田楽。楽しい!おいしい!高森町に来たら、これは絶対におすすめ!!というか、このために高森町に来てもいいくらいだ。

田楽

湧水公園
町中の看板にある水源公園。近づくにつれ、道路にまで書いてしまう勢い。期待が高まる。
湧水公園
あ、ここにも!

IMG_0497なんと、入口にはバス停も!

湧水トンネル入口

この湧水トンネル公園。高千穂へ抜けるトンネルを堀り進めていたところ、大量の地下水が出てきてしまったため、工事を中断し、公園として整備しなおしたものだという。ちなみに、ここで水脈を切ってしまったために、それまで町にあった4つの水源は水が枯れてしまったそうだ。隣の南阿蘇村には阿蘇山からの湧水が多数あるが、高森町はここだけ。それだけに、ものすごい毎分32トン(一日換算4.6万トン)という水が湧き出ているというのだ。私の実家付近の柿田川公園の湧水量が一日100万トンで東洋一といわれているから、それに比べたら足下にも及ばないが…。
湧水公園へのアプローチ
入場料300円。このトンネルの先で水が湧き出しているのが見られるという!!!

公園入口
がーん。な、なんだこれ…。町民作の七夕やクリスマスのモニュメントが延々とぶら下がっている。まるで倉庫のようだ。さらにはトンネル内はかなり暗く、足元は真っ暗なので中央を流れる湧き水は墨汁のごとく漆黒だ。仄かにライトアップされた不可思議なモニュメントを眺めつつ、奥に向かって粛々と歩き続けることになる。その距離、550メートル。

IMG_0397

IMG_0399
果てがないかと思われたトンネルの行き止まり。これが湧水口。青い水の底にボコボコっと湧き出ているかと思いきや、岩の隙間からバシャバシャと滝のように溢れだしている。湧水口

これで300円…。トンネルまでのアプローチ(無料)の方が、清流の中に日が射して、まだ綺麗だったと思うのは私だけではなかろう。にもかかわらず、平日でも入場者数は少なくない。口コミの評価も悪くない。いったい何が起こっているのか。田楽の値段も一律だったし、横並び意識の高い人々が住んでいる町なのかもしれない。

湧水トンネル公園
トンネル出口にてポスター発見。高森町にもこんな美しい場所があるようだ。これが美しい村認定理由の草原に違いない。「これって、どの辺りにいったら見られますか~?」さっそく料金所のおじさんにきいたところ、衝撃的な事実が。なんとポスター上部の写真は高森町ではないという!そんなことってあるのだろうか!? いよいよ、困惑してきた。

高森町ポスター
豊前屋本店 マルキチ醤油
江戸時代は酒蔵。明治3年からから醤油、味噌の醸造をしているという豊前屋本店のマルキチ醤油。お土産物にもミニボトルが並び、センスが感じられる。ところで、馬刺につける熊本のお醤油は甘い。意外と煮物につかうと美味しいらしい。

しかし、この甘さ、お砂糖がはいっているのか、はたまた、なにか特別な醸造方法なのか?聞いてみると、「ちょっとわかりませんね~。できてから色々調合するんでしょうか。」とのこと。えっ、そんなもんなの?独自の製法とかではないのか…。今日一日で何度目かの首かしげポイントであった。

醤油蔵
前もって申し込んでおけば蔵も見学ができるそう。次、がもしあれば是非、甘いお醤油の秘密を探るべく、蔵にはいってみたいところだ。

れいざん 山村酒造
タイムアウトで訪問できずだったが、ここ高森町は熊本で(たぶん)最もポピュラーな日本酒、れいざんの山村酒造!こちらも、時間内なら蔵の見学を受け入れているそう。あ〜、お醤油屋さんじゃなくって、こっち、先に立ち寄るべきだった!くぅ〜><

れいざん木村酒造

【おまけ1】地獄温泉
台風が近づいているということで、ルートを変更し熊本市へ下ることに。途中、隣町の南阿蘇村にて、地獄温泉に立ち寄る。地獄さながらの夕日!

地獄温泉での夕日
地獄温泉清風荘には、5つの温泉がある。一番ポピュラーなすずめの湯へ。かなり年季がはいっている。宿泊施設もザ・湯治場という雰囲気。小屋の中は男女別、露店(屋根はある)は混浴。混浴の方は、何でもお尻の下からぽこぽこと新鮮なお湯が沸いてくるらしい!一緒になったおばちゃんは、外の湯は強過ぎて合わない、といっていたから、すごいんだろう。

地獄温泉
【おまけ2】酒とめしRIKI
大学の後輩の経営するお店RIKIへ。天草の美味しいお魚、馬刺(霜降りのロース部分と、たてがみ、あばらに当たるフタエゴ!)、弾ける美味しさの銀杏など季節のものを、リベンジの意味も込め、れいざんと。
馬刺
店長の幸士郎君、すっかり一人前になってました^^

RIKI
所感
高森町は湧水公園から湧いている、あの素晴らしいお水をつかい、酒や醤油の製造が盛んなのだろう。町をぶらついて、マルキチ醤油、木村酒造を知ってからそう思った。自然とあわせて、その醸造文化に注目すべきだったと後悔。

そして、美しい村認定ポイントのひとつは風鎮祭というお祭。時期じゃないから仕方ない、と簡単に諦めてしまったが、あとから地獄温泉で出会ったおばちゃん曰く、パワースポットとして有名な神社があり、神秘的な雰囲気が広がっているのだという。そう言えば、ここは高千穂の隣でもある。調べてみれば、高森町には神社がたくさん!これもチェックポイントのひとつだったに違いない。

高森地図

なぜか、ビジターセンターであまりためにならない地図ばかりを入手して、「南阿蘇村は色々ありそうだね〜」などとぼやきながら、高森町は田楽保存会と、B級スポット湧水公園で終了してしまった。なんと勿体ないことをしてしまったのだろう。ライトパーソンに出会えない田舎の旅は悲惨なものになりかねないと、痛感した町となった。

根子岳を模したモニュメント


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