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DAY112 重伝建・宮城県村田町村田 東日本大震災を経て重伝建登録された「紅花商人」の蔵のまち


6月中旬に始まったこの旅も、ついに11月に突入。予定では10月末に「美しい村連合」加盟町村を全てまわり終えるはずが、案の定より道しすぎて旅を少しだけ延長。第5クールとなる今回からは、車もポンコツMPVからノアに変わって随分快調に。

まずは2014年に「商家町」として重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)指定された蔵のまち、宮城県村田町からスタートしました。

村田町

画像:wikipedia

仙台市の南に位置する村田町。

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写真:村田町

ちょっとわかりにくいけれど、役場の東側、南北に伸びる通りの両サイドが重伝建地区。トイレ付きの無料駐車場が2つもある、とても親切なつくりです。ここに車を停めて散策開始。

村田町

かなり年季のはいった重厚な蔵造りの建物が通りに立ち並んでいます。といっても、観光化された感じではないので、まずは観光案内所に行ってみるのがおすすめ。観光案内所は、村田商人やましょう記念館の斜め向かいにある。ここは明治29年築の「ヤマニ邸」の店蔵を活用した案内所とのこと。

村田町

ここでちょっと村田の歴史をご紹介します。村田にこんな重厚な商家が立ち並んでいるのは、ここが交通の要所だったから。村田からは街道が山形や酒田へ通じており、そこから北前船を通じて上方(大阪や京都)に産品を運んでいました。

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産品の中でも特に珍重されたのが、この地域で収穫された紅花。染料、そして口紅や薬用として重用されたといいます。その売上をもって呉服や書籍など、上方の物品を村田に運んでいたそうな。こういう商売の仕方を「鋸商い(のこぎりあきない)」というそうです。往復で利ざやを稼ぐ感じが、ノコギリみたいってことでしょうか。

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ヤマニ邸案内所の方にお願いすると、村田商人やましょう記念館の中をみせていただけます。写真は、ちょっと伝わりにくいけど重伝建商家名物「でっかい梁」。しかしここの梁はそこかしこで誇らしく語られるでっかい梁の中でも有数の大きさ。もともとどんな大木だったのでしょうね。

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蔵と建物が同化している様子がわかります。

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入口付近に鎮座する巨大な金庫。

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玄関の木製シャッター(よくできてる!)の裏には、お札が逆向きに貼られています。「庚申の封」とか書いてあります。

二番

商家を外から眺めながら歩いていると、電話番号「二番」を発見。(一番は見つからず。)真っ先に電話を導入するほど裕福だったし、実用的にも必要だったのでしょう。

カフェ外観

通りを散歩しながら商家をながめつつ、近くにあったカフェへ。ここ「cafe蔵人(カフェくろうど)」は、2010年にまちづくりの一環としてオープン。かなり味わいのある古民家で、なんと梁は戦国時代からあるものだそう!

ご主人

ここが実家だというオーナーさん。お話をうかがうと、やっぱり東日本大震災の時は本当に大変だったそうです。東西に揺れて本が倒れ、南北に揺れてスピーカーが倒れたとのこと。家自体もすごく揺れたけど、やっぱり昔からの家は倒れたりはしないね、とオーナーさん。

蔵人書架

その後も本当に色々大変だったし、古民家も一部壊れてしまったそうです。しかしながら、そのことが住民が郷土を見直すことにつながり、重伝建登録につながっていったとも。おいしい味噌シフォン(村田は豊富な資金を元手に醸造屋さん営んだ家も多かったそう)を食べながら、そんなお話をうかがいました。


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