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メジカの刺し身

DAY73 重文景観・高知県中土佐町の久礼大正町市場でメジカを食す(夏季限定)


高知(土佐)といえば、たんまりと薬味がのったカツオのタタキであるが、少し足を伸ばした中土佐町でちょっと変わった魚が食べられると聞き、足を伸ばした。

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重要文化的景観、高知県中土佐町・久礼の港町

8,9月のシーズンになると市場に問題の魚があふれかえるという久礼(くれ)・大正町市場は、高知市から海岸線にそって四万十方面に一時間ほど車で行ったところにある。この港町一帯は、重要文化的景観にも選出されたほどの、名前の通りノスタルジックなエリアだ。

この大正町市IMG_7582_R場、元号の大正と無関係ではない。

大正4年、それまでは地蔵町通りと言われていましたが市場周辺一帯の約230戸余りが、大火事で焼失してしまいました。その時に、大正天皇が落ち込んだ町民へ復興費として当時のお金で350円を寄付してくださいました。これに深く感激した町民たちはそれまでの町名であった旧地蔵町通りから「大正町」へと改め、市場の名称も「大正町市場」となり現在に至っています。
久礼大正町市場ポータルサイト

こんな由来もあってか、大正町市場は地域の人達に愛され、大事にされてきた。この市場の特徴は、「普通の商店の前で、商店主じゃない人が魚を露店販売している(前掲サイト)」ことだ。

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市場のとおりでは、お店もあるのだが、確かに道のそこかしこで、おばちゃんが自転車にクーラーボックスを積んで商売をしている!

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ブシュカンとしょうゆで食べる、季節限定の美味い魚・メジカ

その場でまな板をどーんと置いて料理しているのが豪快でいい感じ。ここでひたすらさばかれまくっているのが問題の魚、「メジカ」である。

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ぱっと見、「カツオのちっちゃいやつ」みたいなメジカ。このメジカ、どうして他の地域でお目にかかることが少ないかというと、とにかく足がはやいのだそうだ。ちょっと長いけど、説明しているサイトから引用。

メジカはソウダガツオ(宗太鰹)と呼ばれるカツオの仲間で、関東では「メジ」とも呼ばれます。釣ったその日に食べろと言われるほど鮮度が落ち易い魚で、生食出来るのは釣り上げた船の上か漁港の近い町のみ。遠方へ送られるメジカは保存が効くように、ソウダ節(鰹節と同様)などに加工されています。漁業が盛んな高知県はメジカが傷む前に生食出来る環境が揃っており、旬である8月下旬~9月下旬は鮮魚店に獲れたてのメジカがたくさん並びます。メジカは旬がとても短く、限られた時期(約1ヶ月程度)しか食べることが出来ません。
満天土佐

説明を読む限りでは、美味しんぼなどに出てきそうなレア食材である。さっそく一人前を注文。おばちゃんがさばいたやつをくれる。

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すさまじく手際よくさばくおばちゃん。血合いまで取り除く。「いったい、一日にどれくらいさばくの?」と聞いたところ、「数えてない!たくさん!笑」とのこと。

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これはうまい。何がうまいって、もっちりむにむにとした食感である。カツオとは全く異なる食感だ。そして、そこにじゃんじゃんかけるブシュカン(これも高知以外でお目にかかったことはない)がまたうまい。醤油と相まって、極上のポン酢としてメジカを引き立てる。おかわり必須である。

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この時期、大正町市場には、メジカを求めてたくさんの人たちが押し寄せる。

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シーズンに寄っては、かつおのたたきなんかもあるそう。

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ついついおかわり。文化的景観には見向きもせず、メジカの刺し身を食べまくってしまった久礼大正市場でした。お腹いっぱいになったところで一路、四万十川へ。

久礼大正町市場ポータル 露天一覧(おばちゃんカタログ)


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