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20167/25

DAY0 イタリアのスローシティ、アルベルゴディフーゾ、アグリツーリズム巡り


このブログをほったらかしにしたまま、あっという間に2年が経とうとしてました。
さて、久々にこのブログを書く気になったのは、今年のはじめにイタリアの田舎を旅行し、とても良い経験だったので忘れる前に書き留めておこうと思ったから(すでに結構忘れているけど…)。写真整理とともにつらつらとメモを書き起こしてみます。

空前のポートランドブームな今、ポートランドももちろんすっごく面白いまちだと思うんですが、あくまで都市的なモデル。それより日本の田舎町は、イタリアの農村から学ぶことが結構多いのではないかと思いました。イタリアの農村は30年先を走っている。そんな感じです。

 

どうしてイタリア?

たまたま「フランスで最も美しい村連合」を訪問し、あまりの田舎の価値の高さに衝撃を受けたのが2013年。それがきっかけで、翌年「日本で最も美しい村連合」を巡る旅に出発するに至ったわけですが、その間どうしてフランスでは田舎があんなに素敵になったのか。そのプロセスが気になって、いくつか本を読みました。最初から素敵なら仕方ない。諦めもつく。でも、もし衰退から立ち直って今があるのなら、日本の田舎にだってチャンスはあると。

その時にとても参考になったのが、宗田好史さんの『なぜイタリアの村は美しく元気なのか』と島村菜津さんの『スローシティ』。どちらもイタリアのことについて書いてある名著です。

宗田さんの本では、イタリアの農村も1960年代に荒廃しかけ、1980年代から回復してきたのだと記載されていました。衝撃的だったのが下記のグラフ。明らかに都市人口割合の減少がみられ、変わって人口が増えているのが人口1〜10万人の中小規模の町。鶏が先か卵が先か。それはわかりませんが、アグリツーリズムの法整備は1985年だったので、アグリツーリズムの流行と時を同じくして人口の変化がみられます。ちょうど同じ頃、スローフードの運動により、地場産のもの、地域固有の食材など、コンテクストや物語のあるものが再評価されはじめました。お金よりQuality of Lifeやワークライフバランスを大切にするといったライフスタイルとこれらの波長が融合して、大きな人口のうねりにまでつながったようです(詳しく知りたい方は宗田さんの本がおすすめです!)。日本では、地方創生、地域おこし協力隊など移住という言葉を聞かない日はない、というほど盛り上がっていますが、実際まだまだ都市への人口流入はなかなか止まる気配がありません。

都市人口割合

人口別都市の推移

ともに『なぜイタリアの村は美しく元気なのか』より抜粋

アルベルゴディフーゾ
そして、島村さんの本で紹介されていて、俄然興味をもったのがアルベルゴ・ディフーゾという仕組み!アルベルゴ=宿、ディフーゾ=散らばっているという意味で、「散在する宿」が直訳。町に1つのレセプション(受付)があり、そこでチェックインして、町の中のどこかのお部屋の鍵を受け取る。まるでその町に住んでいるかのように滞在するスタイルのホテルのことです。朝食&夕食会場もきまった町中のレストランでとる。いわば、垂直に高いホテルではなく、水平に広がるホテル。ネットワーク型ホテルなんて呼ばれているのも聞いたことがあります。宿泊施設をつくるのに、新たに食堂を含めた施設をつくらずとも、既存のものをつなぎあわせるだけでできてしまうんです。初期投資がだいぶ減り、小さく始めやすくなりますよね(※)。

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アルベルゴディフーゾ協会のウェブサイトより>

日本でも現在820万戸の空き家があります(平成25年度 住宅・土地統計)。既存のまちの資源とこれらをつないで、暮らすように旅できるお宿にできたらなんて素敵なんだろう!そして、人々の手仕事や営みが残る農村は、アグリツーリズムにだって最適なはず。とはいえ、それは供給サイドの論理かもしれない。果たしてそんなお宿に泊まりたいお客さんはいるのでしょうか?…少なくとも私はホテルより、そういうところに泊まりたい。さらに、近年、田舎でのんびり暮らしたり、文化を大切にするというライフスタイルの評価も高まっているし、観光もスタンプラリーのように消費されるものから変化してきている気がします。これらニーズが、イタリアのようにタイミングよく組み合わさったらいいのになぁと、日本一周中もそんな風景を描きながら田舎を回りました。

空き家率

統計局HP

日本一周で散財してから2年。ちょっとお金も溜まったし、運良くイタリアへいくチャンスが巡ってきたので、ちょっと本場を見てきました。アルベルゴディフーゾについては、ネットにあまり情報がなく、文献も少ない。事前情報があまりなかったので、ヒアリングの事前アポはひとつで、あとはツテをたどりつつ、突撃インタビュー。したがって、決して全体像がつかめたわけではありません。でも、ぼんやりと、そんな意識で訪問したイタリアの旅のありのままをお伝えできたらと思います。

DAY1: Orvieto スローシティ発祥の地を訪ねて

DAY2: Civita de Bagnoregio 人口7人 イタリアの限界集落

DAY3: Assisi Marvelina アグリ&ディフーゾ

DAY4: Fattori Faggiori アグリツーリズムの父に会う

DAY5:  Monte Segale アルベルゴディフーゾ絶賛準備中

DAY6: Prima Altura ミラノ的ビジネスセンス総動員

※ アルベルゴディフーゾにういての日本語の資料は非常に少ない上、アルベルゴディフーゾ協会のウェブサイトもイタリア語のみ。英語で手に入る最もわかりやすい資料はこちらです。

 


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